2015.08.03(月)
神社コラム
神社コラム・9◆続・出雲大社の四拍手
前回の神社コラムで、神社の拝礼作法についてご説明させていただきました。
神社コラム・8◆出雲大社の四拍手
出雲大社では、ほかの神社の二拍手とは違って「四拍手」で拝礼を行います。
ですので、拝礼作法は「二礼・四拍手・一礼」という形になります。
もっと正確に言うと、神主がご祈祷のときにする様な正式な拝礼作法は、
「一拝・一祈念・二拝・四拍手・一拝」で行います。
(ちなみに「拝」とは、上半身を九十度に折り、深く頭を下げて 礼をすることを言います)
順番にご説明しましょう。
1.一拝(深く頭を下げて礼をします)
2.一祈念(拝と同じように深いお辞儀をして、心の中で神様への感謝を捧げます。
そして心に思っていることや、神様へ伝えたいことを念じます)
3.二拝(二度、深く頭を下げて礼をします)
4.四拍手(静かに両手を胸の高さに伸ばし、四度打ちます)
5.一拝(最後に一度、深く頭を下げて礼をします)
特徴的なのは、祈念を拍手より先に行うことですね。
皆さんは普段神社にお参りされる際に、
手を叩いた後にお祈りをされるという方が多いと思いますが、
出雲大社の正式な作法では逆になります。
先にお祈りをするというのは、なかなか馴染みがないのではないでしょうか。
玉串拝礼を行う際にも、
まず玉串にお祈りごとを込め、
その玉串を神様にお供えしてから「二礼・四拍手・一礼」で拝礼します。
普段のお参りでは「二礼・四拍手・一礼」と覚えていただければ十分ですが、
神殿でご祈祷を行うときのため、
あるいは、心のうちに大きなお祈りごとができたときのため、
正式な参拝作法を心得ておくといいかもしれませんね。