神社コラム・11◆お賽銭のおきもち
前回のコラムに続き、お賽銭の話をさせていただきます。
よく、「お賽銭はいくらがよいのですか?」と聞かれることがあります。
それぞれに状況(お参りの内容やお財布の事情)が違いますので、
なかなか一概にお答えしずらいところがあります。
金額の語呂合わせにこだわる方もいらっしゃいますね。
五円玉が「ご縁」に通じるので良いであるとか、
また十円玉は「遠縁」になるので避けるべきだとか。
中には「始終ご縁があるように」と四十五円をすべて五円玉で納める。
と言う方のお話も聞いたことがあります。
それぞれに考えがあることと思いますが、
ひとつの参考としてお賽銭の金額についてお話をさせていただきます。
神社にお参りされる際のお賽銭は、
「無理のない金額、身の丈に合った金額」ならばまず間違いないと思います。
一般的に、お参りの際は百円を収めるという方が多いのではないでしょうか。
ですが、百円でも毎日お参りされるという方には結構な額になりますし、
大きな神社で摂社・末社の全てに百円を納めると、これもなかなか大変です。
こうした場合、あまり無理をされない方が良いと思います。
また逆に、自分がお納めしたお賽銭で何が出来るかと考えたとき、
後から不安になるような額は避けたほうが良いのではないでしょうか。
前回のコラムでも触れましたが、
お賽銭はもともと神様への感謝の気持ちとして、
お納めしていたことを思い出していただければ思います。
稀に紙幣をお納めされる方もおられます。
お願いなのですが、紙幣を納められる際はできる限り封筒に入れ、
封筒の裏面に住所・氏名を書いてお納めください。
神主が、毎日のご祈祷の中で読み上げをさせていただきます。
また、五千円などの大きな金額でしたら、
賽銭箱にお納めいただくよりご祈祷に上がっていただいた方が良いと思います。
「神恩感謝」の願意でご神前に来られれば、
より神様のお近くでお気持ちをお伝えいただけることでしょう。
社務所へお申し出ください。
少し長くなりましたが、今回はこれにて。