2016.11.07(月)
神社コラム
神社コラム・061◆神社の音・参(竜笛)
神社の音や音楽に関するお話をさせていただいています。
神社コラム・059◆神社の音・壱
神社コラム・060◆神社の音・弐(太鼓)
こちらもご覧ください。
太鼓などの打楽器のほかに
神社では管楽器も奏でられます。
なかでもよく用いられるものが、龍笛(りゅうてき)と呼ばれる横笛です。
太鼓や篳篥(ひちりき)などの主旋律にあわせて演奏し、曲を装飾します。
龍笛は天と地の間の空を表し、空間を自由に動き回る龍にたとえられます。
またその名の通り、龍の鳴き声とも呼ばれる鋭い音を出す楽器です。
演奏用に七つの穴が開いており、この穴を適宜指でふさぐことで音階を調節します。
また歌口(うたぐち)と呼ばれる息を吹き込むための穴が開いていますが、
ゆるやかに息を吹き込むことで「ふくら」と呼ばれる低い音が、
逆に強く吹き込むことで「せめ」と呼ばれる高い音が出るようになっています。