おふたりを見ていると、「運命の人」っているんだなぁ。としみじみしてしまいます。
生年月日が全く同じ、というだけでも驚きのおふたりですが、
何より流れる空気感がおんなじ!というのが第一印象でした。
お打ち合わせでは、いろいろなことを決めていくたびに、
「いいね」「楽しみだね」と、にこにこ顔を見合わせるおふたり。
そんな様子を見て、いつもこちらまで幸せになるような、そんなお打ち合わせ期間でした。
結婚式の数週間前から、「お父さんがずっと寂しそうにしている…」と、
新婦様から伺っていて、お父様とのサプライズ入場があることを知る私は勝手にそわそわ…
大切な娘さんのはれのひを祝福する気持ちと同じくらい、
もしかするとそれ以上に、きっと寂しい気持ちもあるはずのお父様。
ゲスト様ひとりひとりが、様々なお気持ちをもって迎える大切な日、それが結婚式です。
県外から大学時代のご友人が多数来られるということもあって、
挙式後に「出雲福縁まき」を取り入れられたおふたり。
「今からまんじゅうまきを行います!」のアナウンスに、ご友人からは驚きの声が聞こえました。
福井ならではの演出、皆様楽しんでいただけましたでしょうか。
披露宴では、コロナ渦で久しぶりの再会となったご友人たちに囲まれて、
ずっと楽しそうな新郎新婦様と、そんな我が子を感慨深げに見つめる親御様の姿がありました。
お色直し後、「新婦様とごいっしょに歩いていただけますか?」
ドアの向こうにご案内したお父様に問いかけると、お父様は全く想像していなかった様子で、
ウェディングドレス姿の新婦様のお隣で照れくさそうに頷いていらっしゃいました。
新郎様が待つ高砂前へ、新婦様と歩くお父様のお気持ちはどのようなものだったのでしょう。
溢れる涙に、会場中がもらい泣き…
お父様と固い握手を交わした新郎様にはきっと、固い決意が芽生えたはずです。
感動のシーンのあと、ゲスト様の注目はウェディングケーキに集まりました。
ピアノとトロンボーンがあしらわれたオリジナルデザインのケーキセレモニー。
そして、そのあと現れたのは本物の楽器たち。
新郎新婦様による生演奏の始まりに会場からはどよめきが起きるほどでした。
息を合わせて、思い出の曲を演奏するおふたり。
これから先、もしかすると途中でつまづくこともあるかもしれないけれど、
そのときはきっとお互いがカバーし合って、またゆっくり歩きだすのだろうなと
そんなことを考える、優しい音色でした。
結婚式から数週間経ち、新婦様のお母様とお電話でお話した際、
「家族で集まると、いつでも結婚式の思い出話をしています」と聞いて
思い出に残る1日を過ごしていただけたことに、とても嬉しくなりました。
いつも私に優しさと癒しをくれる素敵なおふたり。
これからも息の合ったお似合いの夫婦でいてくださいね。
末永くお幸せに♡!