おふたりのことを思い浮かべるとき、私の記憶の中のおふたりは、いつも顔を見合わせて笑っています。
お打ち合わせのとき、ちょっとした移動のエレベーターの中、そして前撮り、結婚式当日も、
どちらからともなく互いの目を見て、ニコッと笑い合うお似合いのご夫婦。
そんなおふたりのご結婚式は青空が広がる、お天気の良い日でした。
入殿直前まで、ふたりいっしょに挙式の作法を復習していたお姿を思い出します。
お打ち合わせ中から「絶対に緊張する~」と当日の心配をしていた新婦様ですが、
いざ本番になってみると意外と大丈夫だったようで、いつも通りのご様子に安心しました。
挙式後、神殿の扉が開いておふたりの姿が見えたとき、
新郎様のご友人たちが新郎様を見て「顔こわばりすぎ!」「緊張しすぎやん!」と大笑いしていて、
その明るい雰囲気に新郎様のお人柄と、ご友人との関係性が見て取れました。
披露宴スタートまでの時間、ゲスト様が真剣に見ていたのは"号外"
新郎様の同僚の方たちが勢力を結集して制作した新郎新婦様についての新聞記事です。
開宴を前におふたりのことをより深く、知ることができたのではないでしょうか。
新婦様ご中座のエスコートに指名されたご友人たちは、
全く予想していなかったようで、全員そろって大号泣。
新婦様を送り出した後もロビーでずっと涙を拭っていて、
本当に素敵なご友人に囲まれているおふたりだなと思いました。
新郎様は「自慢の姉」と紹介したお姉様とご中座。
ご家族の近くを通るときは無数のカメラに囲まれて、照れつつも嬉しそうなご様子。
洋装にお召し替えしての後半戦も、盛り上げ上手なご友人を中心に賑やかに進行しました。
景品争奪のじゃんけん大会は、世代を超えての真剣勝負で大盛り上がり。
ずっと笑い声の絶えない楽しい時間が続く中、披露宴はクライマックスへ。
しっかりとした口調でお手紙を読み始めた新婦様の声が、徐々に涙声になったとき、
新郎様がスッと手を差し伸べ、新婦様の背中を優しくぽんぽん…とする場面がありました。
号外で読んだ、「ないものを補い合える」存在であるおふたりを表すようなこのワンシーンが、一番心に残っています。
お打ち合わせのときから、常にお互いを尊重し、お互いの意見を上手に取り入れていたおふたり。
そんなおふたりのこだわり溢れる素敵な結婚式の担当ができて光栄でした。
これからもおふたりらしく、末永くお幸せに♡!