花嫁と6ペンス銀貨
いつも出雲記念館のブログをご覧いただきありがとうございます。
プロデュースDivの平澤です。
なにかひとつ古いもの、なにかひとつ新しいもの
(Something old, something new,)
なにかひとつ借りたもの、なにかひとつ青いもの
(something borrowed, something blue,)
そして靴の中には6ペンス銀貨を
(and a sixpence in her shoe.)
結婚式について調べているとこの「マザーグースの歌」を聞く機会が多いのではないでしょうか。
「サムシング・フォー」という言葉の方が有名かもしれませんね。
結婚式で花嫁さんが身につけると、生涯幸せな結婚生活を送ることができるといわれる4つのアイテム「サムシング・フォー」は皆様聞いたことがあると思います。
では、この最後の一節、「6ペンス銀貨」についてはご存知でしょうか。
「花嫁の左靴の中に6ペンス銀貨を入れて結婚式を挙げると豊かで幸せな結婚生活を送ることができる」という言い伝えはこの一節がもとになっています。
6ペンス銀貨は、イギリスで1551年から1971年の間、およそ400年近く発行されていたコインで、1971年に製造が中止され、現在は通貨としては使われず、記念硬貨という扱いになっています。
コインの表面には歴代の王や女王の肖像が刻印されるため、エリザベス女王やヴィクトリア女王・ジョージ6世など様々なコインがあり、その中でも1970年に記念硬貨として発行された、エリザベス2世女王が描かれたコインは特に人気があるそうです。
そんな6ペンス銀貨を「お金に困る事なく、家族が幸福でいられるように」という願いを込めて、花嫁の左靴や花婿の胸ポケットなどに忍ばせておくという伝統がイギリスから生まれ、6ペンス銀貨は結婚式のラッキーアイテムという認識になりました。
このような伝統があると知ると、誰かの幸せを願ってプレゼントしたくなるもので、実は私自身も結婚が決まった友人へ、6ペンスコインを贈ったことがあります。
あまり高価なプレゼントを贈ると気を遣わせてしまうかな~という相手だったり、何か大きな贈り物、というよりもこういう素敵な言い伝えを含めて喜んでくれそうな友人へ、幸せを願って贈りました。
実際に結婚式で身につけてくれたら嬉しいなと思いますし、結婚式はなんだかこんな言い伝えを信じてみたい気持ちにさせる特別なものだなと感じます。
興味のある方は、サムシング・フォーと合わせてぜひ調べてみてください!