2018.06.30(土)
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記念館のここに注目!
いつも出雲記念館のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。本日のブログは、出雲記念館の外観について。2014年夏の全館リニューアルの際、外観が大きく変わりました。この中でも特徴的なのが、ギャラリースペースの外観です。↓拡大したものがこちら。上部の模様は、吉祥文様のひとつ「紗綾形(さあやがた)」という文様です。吉祥文様とは、縁起の良いとされる植物や動物、図柄などを描いたもので祝意を表し、礼装のきものや帯に用いられます。「紗綾形」の文様に込められた願いは、「不断長久」。不断(ふだん)=絶えず、 長久(ちょうきゅう)=長く続くとして、繁栄や長寿などの意味があります。桃山時代に中国の明から伝わった織物「紗綾」の地紋に使われていたことから、この名がついたと言われています。 文様のつくりとしては、『卍』を斜めに崩した連続文様。モチーフになっている『卍』の起源はとても古く、石器時代のインドにて、太陽が光を放つ様子を描いたとされ、ヒンドゥー教や仏教においても吉祥文様になっているそうです。(※諸説あります。)また西洋でも幸運の印として知られており、キリスト教の十字の図案の一つでもあります。↓さらに拡大したものです。ピンク色でなぞっている部分が「卍」。世界各地で吉祥文様として意味をもつ『卍』から成る「紗綾形」。見た目は派手ではありませんが、とても素敵な柄です身の回りでも、和柄のお皿や小物などに使われているかもしれません。一度探してみてくださいね※自宅の和室で、さっそく発見しましたブライダルフェアも絶賛開催中です当館へお越しの際には、ぜひチェックしてみてください