子どものころの記憶
いつも出雲記念館のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。
IT推進課 櫻井です。
近年は、当日結婚式場にてお仕度に入る新郎新婦様も多く、ご自宅での近迎え、お仏壇参り、万寿まきは減少しているかと思います。
ご自宅で行わない場合でも、出雲記念館ではご結婚式を挙げられたのち、神殿に隣接する日本庭園にてお万寿まき「福縁まき」を行っていただくことが出来ます。
和のアフターセレモニーとして、とても人気がありますし、当日はお子様はもちろん、大人の方々も楽しむ様子が見受けられます。
福井の結婚では伝統ですね。
そんなお万寿まきの様子を見ていると、子供のころの記憶を思い出します・・・
私が小学生の頃なので今から約20年前のことです。
「○○さん家に、お嫁さんが来るんやって!見に行こさ!!」と朝から母に呼ばれ、一緒にそのお家の前へ行きました。
いつも前を通るそのお家には、門幕が張られていて他にも近所の人がたくさん集まってきていました。
しばらく待つと、綺麗な赤の色打掛を着たお嫁さんが歩いてきました。
「お嫁さん」をその時初めて見た私は、ただただ感動して、お嫁さんがゆっくり歩いてお家へ入っていく様子を見ていたのを覚えています。
そしてしばらくすると、お家の2階の窓から、紅白のおまんじゅうが撒かれはじめました。
皆が必死に拾うので、私も一緒になって拾おうとしますが小学生で背が小さく、あんまり届きません。
結局、ちょうど足元に落ちてきた、白のおまんじゅうをひとつ拾うことができたこと。
あとから母に、赤のおまんじゅうをふたつ貰ったこと。
今でも鮮明に思い出すことができます・・・
子どもの頃の記憶って、結構自分の中の基準になることも多いので、和婚に憧れていたかといえば、高校生のころには「結婚式=ウエディングドレスを着て教会でするもの」というイメージに変わってしまっていました。
色々なメディアの影響もあったのだと思いますが、この仕事に就き、実際に神前式の様子を間近でみるようになり、子どものころの記憶も思い出す中、自然と自分の結婚式には和婚を選んでおりました。
もちろん、ウエディングドレスやカラードレスは、ご披露宴のお色直しでお召しになることができるため和装とのギャップを楽しめるのも、和婚の良さだと感じます。
締めが甘くなりますが、そんなこんなでやっぱり和婚っていいなあ、と思うのでした。