2018.01.12(金)
神社コラム
神社コラム・099◆おもてなしのこころ、三方のはなし
神さまにお供えをする時に用いるこの台、
皆さんも見たことがありませんか?
正月の鏡餅や、お月見の時のお団子を
この台に乗せてお供えするという
お家もあるのではないでしょうか。
この台、名前を三方(さんぼう)といいます。
三方向に穴があいていることが名前の由来です。
この穴は像眼(ぞうがん)といい、
多くの場合、宝珠の意匠が用いられます。
檜(ひのき)などの白木で作られるものが多いですが、
結婚式などの場では朱を塗るなどの装飾を用いたものも用いられます。
お供えをする際には、神さまに穴のない側を向けるのが作法です。
この三方ですが、もともとは高貴な人へ物を贈る際に
用いられたものだったのだとか。
神さまにも同じように敬意や気遣いを込めてお供えをさせていただきます。