2016.10.30(日)
神社コラム
神社コラム・059◆神社の音・壱
神さまと音の関係についてお話しようと思います。
「宗教音楽」という音楽のジャンルがある様に、
世界中の宗教で、音や楽器は欠かせないものです。
神社ではお参りの時に鈴を鳴らしますし、
また両手を叩いて音を立てた後にお祈りをしますよね。
結婚式では雅楽の演奏が新郎新婦様をお祝いします。
ご祈祷やお祭りの時は、太鼓や笛などの楽器を奏で、
巫女は鈴を鳴らして舞い踊ります。
神社コラム・044◆舞う巫女のすがた・扇結びの舞
神社コラム・045◆舞う巫女のすがた・巫女舞
(こちらもご覧下さい)
神社の他にも、たとえばお寺の木魚や除夜の鐘、
キリスト教の賛美歌やパイプオルガンなどを連想される方も
おられるのではないでしょうか。
改めて神殿を見てみると、楽器が多くあることに気が付かれることと思います。
また、神社の祝詞(のりと)や、お寺のお経がある様に、
あらゆる信仰には、お祈りの言葉があります。
これも広い意味で音楽の一種と言えるのではないでしょうか。
姿の見えない神さまは、音と共にやってくるという考え方があります。
「訪れ(おとづれ)」という言葉がありますが、
これは一説には「音連れ(おとづれ)」が語源になっているのだとか。
神さまは音にみちびかれて、あるいは音をともなって
私たちの前にやってこられるのかもしれません。