2016.10.09(日)
神社コラム
神社コラム・057◆続・出雲大社と斐伊川
斐伊川といえば「ヤマタノオロチ」の神話の舞台として有名ですが、
皆さんはご存知ですか?
天の国・高天原(たかまがはら)を追い出された
スサノオノミコトという神様は、
地上に降りて川沿いを歩くうち、上流から流れてくる箸を拾います。
川上に誰かが住んでいることを察したスサノオは、
そこでヤマタノオロチという化け物に苦しめられている老夫婦と、
いけにえとして差し出されようとしている美しいクシナダヒメと出会い、
クシナダヒメを妻に迎えることを条件に
ヤマタノオロチを退治する・・・というお話です。
この神話の中にある川というのが斐伊川のことで、
前回のコラムでもふれたように、古事記には「肥河(ひのかわ)」と
記述されています。
神話のゆかりの地だけあって、斐伊川沿いの土手には
スサノオノミコトとヤマタノオロチが向かい合う石像と碑が設けられています。
このスサノオノミコト、実はダイコクさまのご先祖様にあたります。
出雲神話のダイナミックさを感じさせられますね。
余談ですが、八雲迎賓館や神殿・八重垣之杜は、
スサノオノミコトが詠んだ和歌
”八雲立つ 出雲八重垣 妻籠に 八重垣作る その八重垣を”
から名称がつけられています。