2016.09.04(日)
巫女草子
巫女草子 其の壱「愛着」
「巫女草子(みこぞうし)」へようこそのお参りです。
このコーナーでは、巫女が気の趣くままに文章を連ねて参ります。
記念すべき第1回目は、「愛着」についてです。
出雲大社福井分院の境内には、お稲荷様をお祀りしている稲荷社がございます。
お稲荷様にお参りする際は、神使(しんし)の狐様にも日ごろの感謝を捧げているのですが、蜘蛛の糸がからまっていることがあります。
特に狐様の背中と尻尾の間に糸が張られていて、蜘蛛さんにとっては居心地のいい場所なのでしょう。
蜘蛛さんには申し訳なく思いながらも糸を外していますと、狐様に不思議と愛着のようなものを感じてまいります。きっと神様とのつながりも、親しみを抱くことで身近な存在として捉えられるのかもしれませんね。
みなさまも、参拝に行かれた神社で神使様をお見かけしましたら感謝の気持ちを述べてみてはいかがでしょうか。
今回ご紹介いたしました「神使」につきましては、こちらの記事もご覧くださいませ。
「神社コラム・6◆狛犬 お使いの動物たち」