2016.02.28(日)
神社コラム
神社コラム・029◆「絵馬」の馬ってなんですか?
神社に行くと、よく絵馬が結ばれているのを目にしますね。
皆さんの中にも、受験や出産に際し、
絵馬にお願い事を書いた経験のある方もおられるのではないでしょうか。
絵馬には「馬」という字がはいっていますが、
これは馬が神様の乗り物として神聖視されていたことと関係があります。
古くは生きた馬を神社に奉納して祈願する、
あるいはお願いがかなった感謝の気持ちとして奉納する風習がありました。
こういったあたり、お賽銭と似たところがありますね。
時代が下るにつれ、生きた馬の代わりに馬の絵を書いた板、
すなわち絵馬が奉納されるようになりました。
鎌倉時代になると絵馬に馬以外の動物も描かれるようになったそうです。
さらに現在ではアニメのキャラクターなどにまで図柄が多様化しています。
神社にお参りされた際に注意してみられると、その神社独自の絵馬が見つかるかもしれません。
またお願いごとによって、数種の絵馬がある神社も珍しくありません。
出雲大社福井分院では、ダイコクさまが描かれた「大国主絵馬」、
縁結びに御利益のある「縁結び絵馬」、
また毎年正月には、その年の干支の動物が描かれた「干支絵馬」をお授けしています。
余談ですが、最近は自分のお願い事や絵馬に書いた
自分の氏名、住所などをほかの人に見られたくないという方のため、
絵馬に貼って個人情報を保護するシールを出しておられる神社もあるそうです。
その名も、「神のみぞシール」!・・・なかなか振るったネーミングですね。