2015.10.17(土)
神社コラム
神社コラム・017 ◆七五三のはじまり
七五三のシーズンに入り、可愛らしい着物姿のお子さんをよくお見かけ
するようになりました。
子どもの成長を祝う行事、七五三。
その名のとおり、3歳(男女)、5歳(男の子)、7歳(女の子)の
子どもの成長を神様へ感謝し、お祝いする行事です。
そもそも、3歳、5歳、7歳の祝い事はそれぞれ独自の行事で、
地域ごとに、それぞれのしきたりの元に行われていました。
今のような行事として、おもに11月15日に行われるように
なったのは、江戸時代からのこととされています。
七五三の原型となったと言われるのが、
公家や武家で行われていた、以下のような行事です。
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●「髪置(かみおき)」
2~3歳の子供が髪を伸ばし始めることを祝う儀式。
髪立(かみだて)、櫛置(くしおき)ともいう。
●「袴着(はかまぎ)」
5歳の男児に初めて袴をはかせる儀式。
平安時代には3歳で行なっていた。
●「帯解(おびとき)」
7歳を迎えた女児が本式に帯を締めて着物を着付ける儀式。
5~9歳の男児に行う地方もある。
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平和な時期が長く続いた江戸時代には町人が力を持つようになり、
それまで公家や武家の風習であったこうした行事をまねて、
自分たちの子供に対しても行うようになったそうです。
子どもの健やかな成長を願う親の気持ちは、
昔から武家も町人も変わらなかったのかもしれませんね。