2015.08.05(水)
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神社コラム・10◆お賽銭、投げずに納めませんか?
お参りの際には、皆さんお賽銭を納められることと思います。
どこの神社でも、だいたい神殿の正面に賽銭箱が設けられていますね。
お賽銭の歴史を見ると、お願い事が叶った際にお礼として神様へ
お供えをしていたのがもともとの形だそうです。
昔はお米をお供えする、あるいは神前にお米を撒く「散米」といった事も
行われていたそうで、これにはお祓いの意味合いもあったようですね。
それが、貨幣経済が広がる中世になるとお金に代っていきました。
お賽銭を投げる習慣はお米を撒いていたところから来ているとも言われます。
また、江戸時代までは「賽銭」ではなく「散銭」と呼んでいたという記録も
残されています。
ところで、皆さんお賽銭は「投げて」いますか?
考え方は人それぞれあるかもしれませんが、お賽銭は神様に対する
お供え物ですので、「投げる」ではなく、「納める」と表現する方が
良いように思います。
「投げる」というと、どうしても「いらないものを手放す」という
ニュアンスになりますし、また皆さんも普段生活している中で、目上の人に
物を贈るのに「投げる」という言葉は使わないのではないでしょうか。
また行為としても、お金を投げ入れるというのは神様の前であまり品の良い
ものではありませんから、賽銭箱の前に来られたら、できる限り静かに
お納めをするのがスマートで美しいと思います。