about izumotaisya fukui branch temple
結びの神に誓う
万事の幸せ
前回のコラムに続き、七五三のお話です。
七五三は江戸の町を中心に広まった風習だとご紹介しましたが、 地方や農村部などでも、子どもの成長をお祝いする習慣はありました。
現在のように華やかな晴れ着を着ることはありませんが、 特定の節目となる年齢(地域によって異なります)になった子どもと その家族が、地域の神社(氏神さま)にお参りをしていました。
なかでも特に七歳は、子どもの成長の上で、大きな節目として 扱われていたようです。
医療技術や食糧事情が良くなった現代に比べ、昔は子どもが無事に 成長できる保証がありませんでした。
「七歳までは神の子」という言葉がありますが、これは七歳になるまでに 命を落としてしまう子どもが珍しくなかったことを表しています。
七歳になると心身ともに安定して「神の子」から「人の子」になり、 また正式に社会の一員として地域の人々から認められました。
※こちらのお守りは現在お授けしておりません
両親や家族は「ここまでよくぞお守りくださいました」と神様に感謝し、 お札を奉納するお礼参りに行きました。
わらべうた『通りゃんせ』のなかに "この子の七つの お祝いに お札を納めに まいります" という歌詞がありますが、これはそのお礼参りのことです。
ちなみに七五三につきものの千歳飴(ちとせあめ)は、 子供が千歳までも長生きができますようにという願いと、 飴が長く伸びることとをかけた縁起物だそうです。
◆神社コラム◆
バックナンバーはこちらをクリックしてください。