神社コラム・021◆神在月のお祭り・3
先週から旧暦の10月・神無月/神在月にはいりました。
全国の神様たちも、島根へ行かれる準備をされているころでしょうか。
今月は島根の出雲大社の神在月(かみありづき)のお祭りをご紹介しています。
〇神社コラム・019◆神在月のお祭り・1
〇神社コラム・020◆神在月のお祭り・2
神迎祭(かみむかえさい)の翌日は、朝の9時から神在祭が行われます。
出雲大社の宮司である国造(こくそう)をはじめ、 多数の神職が行列を作って御本殿へ進み、 謝恩詞(しゃおんじ)と呼ばれる神様への感謝のことばや、 祝詞(のりと)というお祈りの文を読み上げます。
その後、参加された関係者や団体の代表者による 玉串拝礼(たまぐしはいれい)が行われます。
正式な参加は招待状のある方しかできませんが、一般の方も お祭りの様子を外から見学することができます。
また玉串拝礼の際、最後の参拝者の方と一緒にお参りします。
神在祭は旧暦の10月11日、15日、17日の三回行われます。
■龍蛇神講大祭(りゅうじゃしんこうたいさい)
神在祭につづき11時から、神楽殿で龍蛇神講大祭が行われます。
龍蛇とはウミヘビのことで、ダイコクさまのお使いの動物と 伝えられています。
また神在月には出雲にこられる神様たちを 先導する神さまであることから、
人々に幸せをもたらす神さまと 信じられています。
この龍蛇さまを信仰する人々によって、
昔から出雲大社では 「龍蛇神講(りゅうじゃしんこう)」というグループが作られてきました。
その龍蛇神講のお祭りが龍蛇神講大祭です。
龍蛇神講に加入すると、この龍蛇神講大祭に参加できるほか、
龍蛇神の掛け軸とお札が授与され、
また神在祭前日の神迎祭では神さまと一緒に稲佐の浜から出雲大社まで 「神迎えの道」歩くことができます。
出雲大社福井分院でも受付しておりますので、興味のある方は お問い合わせください。
龍蛇神のお札は火災・水害を防ぐと伝えられています。