神社コラム・046◆歌舞伎と巫女と出雲大社
歌舞伎(かぶき)。
世界に誇る、日本の伝統芸能ですね。
その歌舞伎を始めたのが、実は・・・
出雲大社の巫女さんだったってご存知ですか?
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歌舞伎の踊りを始めたのは出雲大社の巫女であった
出雲阿国(いずものおくに)とされています。
出雲阿国は、その名前の通り出雲(現在の島根県)の出身で、
戦国時代にあたる16世紀ごろの活躍したと伝えられています。
出雲大社の巫女であった出雲阿国は、
勧進(かんじん/神社やお寺の建物を修復するために寄付を募ること)のために、
京都をはじめ日本各地を巡回しました。
その際に舞ったという踊りが諸国で大変な評判になったそうです。
特に有名なのは慶長8年(1603年)に京都の北野天満宮で行ったという舞台で、
出雲阿国はなんと男性の衣装を着て、伊達男(だておとこ/イケメン)を演じ
舞を披露したと伝えられています。
以後、この出雲阿国をまねた舞台が各地で演じられるようになり、
また奇抜な格好や行動をする者を「かぶき者」と呼ぶようになりました。
これが現代の歌舞伎につながっています。
(出雲阿国が晩年を過ごしたという阿国寺)
のちに出雲阿国は故郷である出雲へ帰り、尼となったと伝えらえています。
実際に出雲大社のちかくには出雲阿国の墓があり、
また出雲大社の裏には出雲阿国が晩年を過ごしたとされる
阿国寺が移築されています。
(阿国寺の案内看板)
歌舞伎と巫女と出雲大社・・・。
ふしぎなつながりですね。
●ただいま出雲大社では巫女のアルバイトを募集しています。
興味のある方は、出雲大社福井分院へお問い合わせください。
℡.0776-35-1187 (担当者・伊藤)