2016.10.05(水)
神社コラム
神社コラム・056◆出雲大社と斐伊川
出雲神話の舞台となった島根県の出雲地方には
斐伊川(ひいかわ)という川が流れています。
奥出雲の船通山(せんつうざん)を源流として、
宍道湖を経て日本海に流れ込む
全長153キロメートルの大河です。
砂金がよく取れることから製鉄が盛んで、
古事記にも「肥河(ひのかわ)」と記述の見える歴史のある川です。
また古くからよく洪水を起こし、多くの災害をもたらしてきたことから
「ヤマタノオロチ」神話のモデルになったという説もあります。
余談ですが、福井には九頭竜川の支流の一つに
日野川(ひのがわ)という川がありますね。
作家の司馬遼太郎さんが紀行文で書いておられましたが、
「ヒノ」という名前は、製鉄に関係が深いのではないかとのことでした。
製鉄は「火(ヒ)」と関わりがありますし、
またたたらふきは「日(ヒ)」の神様を信仰していたということもあるようです。
福井と島根、意外なところで繋がりがあるのかもしれませんね。
斐伊川沿いの土手から一枚。
こんなところにもダイコク様がいらっしゃいました。