2017.12.13(水)
神社コラム
神社コラム・097◆奈良と出雲と相撲のはなし・4
神社コラム・094◆奈良と出雲と相撲のはなし・1
神社コラム・095◆奈良と出雲と相撲のはなし・2
神社コラム・096◆奈良と出雲と相撲のはなし・3
相撲の開祖と言われる野見宿禰(のみのすくね)。
相撲だけでなく、もうひとつ有名な功績を残しています。
日本書紀によると、
かつては皇族などの貴人の死に際して
殉死(じゅんし・家臣や家族が後を追って死ぬこと)の
風習があったそうです。
垂仁天皇(すいにんてんのう)の治世に
この野見宿禰が、
「殉死の代わりに、土で作った人や馬を
墓に埋めてはいかがでしょう」
と提案し、聞き入れられました。
いわゆる埴輪(はにわ)や土偶(どぐう)です。
これ以降、殉死の風習はなくなりました。
力の強さだけでなく、
風習をあらためる柔軟さを持った
アイデアマンでもあったのですね。
ちなみにこの野見宿禰、
皆さんご存知の意外な人物とゆかりがあるのですが…、
それは次回のコラムにて。