2018.07.02(月)
巫女草子
巫女草子 其の拾玖「柊」
巫女草子(みこぞうし)へようこそのお参りです。境内の清掃をしていると、山葡萄のような実が生っているのを見つけました。可愛らしくて美味しそうな見た目ですが、柊(ひいらぎ)の実だそうです。「ヒイラギ」というと、冬の時期によく見られる赤い実を想像してしまいますよね。赤い実の柊は、「セイヨウヒイラギ」といって別の種類にあたるそうです。日本では古来より、邪気を寄せ付けない魔除けの植物として柊の木が植えられてきたといわれています。そのため、東北(鬼門)と南西(裏鬼門)の方角に柊を植えている神社さんもあるようです。当院においても、同じ方角に植えられていました。因みに、「難を転じる」というところから、鬼門と裏鬼門に「南天(なんてん)」を植えているところもあるそうです。何気なく植えられている植物に、意味があることを知ると面白いですね。