2018.08.19(日)
巫女草子
巫女草子 其の弐拾弐「八雲立つ」
巫女草子(みこぞうし)へようこそのお参りです。
突然ですが、皆さんは下記の和歌をご存知でしょうか。
「八雲立つ 出雲八重垣 妻込みに 八重垣作る その八重垣を」
古事記や日本書紀に記載されている和歌で、スサノオノミコトが家を建てる際に詠んだ歌だといわれています。
意味は諸説ありますが、「涌き出る雲に縁のある出雲で数多くの雲が立ち上り、雲が幾重にも立つように新居の垣を作っている。妻を籠らせるために作った宮の周りに、まるで垣を作るように、めぐらした立派な垣よ。」という内容になります。
古事記や日本書紀によると、スサノオノミコトはヤマタノオロチを倒し、クシナダヒメを奥様に迎えられた後に家を建てています。
私の勝手な想像ではありますが、スサノオノミコトがクシナダヒメのために家を建てていると、幸先の良いことが起こったとさぞ喜んだことでしょうね。
スサノオノミコトについては、「神社コラム・057◆続・出雲大社と斐伊川」にも記載しております。よろしければ参考にしてみてください。